新規事業創出を目指すプロダクトのPoC開発支援【カシオ計算機株式会社】

カシオ計算機株式会社さまサムネイル
お客さま情報
  • 社名   :カシオ計算機株式会社 様
  • 創業   :1957年
  • 事業内容 :時計、教育、サウンド、システム等
  • 従業員  :9,594名(連結、2024年3月31日時点)
  • 代表者  :増田 裕一 様
  • webサイト:https://www.casio.com/jp/
課題・お悩み
  • 新規事業創出を目指すプロダクトの技術検証・プロトタイプ開発
    • ボトムアップ型の新規事業創出を目指すための開発リソースの確保
    • 官能評価のためのハードとソフトの密な連携体制の実現
アスティナ

今回は、カシオ計算機(株)様の新規事業創出を目指す取り組みを一部お手伝いさせていただいたので、プロジェクトリーダーの藤井様にインタビューをさせていただきます。
藤井様、快くお引き受けいただき、ありがとうございます!ASTINAにご相談いただいた経緯や、プロジェクト推進後の成果などについてお伺いさせていただきます。

カシオ計算機株式会社 プロジェクト責任者 藤井令央様

ご回答者
カシオ計算機株式会社
プロジェクト責任者
藤井令央様

インタビュー担当
株式会社ASTINA
広報/マーケティング
大澤

まずは、貴社の主たる事業内容や、藤井様のご担当について自己紹介をお願いします。

弊社は、時計、教育、楽器、システム等の各事業を世界で展開しており、「創造貢献」という経営理念のもと、それまでにない斬新な製品を提供してまいりました。

私の所属する事業イノベーションセンターでは独自技術を活かしたCASIOならではのユニークな新市場の創造を目指して、新規の製品・アプリケーション・サービスの開発を行っております。

アスティナ

CASIO様は長年、ユニークで洗練された製品を世に送り出されてきましたが、今回ご相談いただいたプロジェクトにおいても、市場に新たな価値を提供する魅力的なプロダクトだと印象を受けました。

※本インタビューは、ASTINAへのフィードバックを主として、開発物を伏せさせていただいております。

プロジェクトの課題と、ASTINAへ依頼した理由

プロジェクトを開始するに至った背景や課題について教えていただけますでしょうか。

弊社では、人材育成を兼ねて、社員が新規事業の創出に挑戦できる仕組み「IBP(Idea Booster Program)」を実施しており、ボトムアップからの提案がサポートされています。

本プロジェクトもこのIBPから生まれており、チームメンバーは少数の有志社員で構成されておりました。
そのため、プロジェクトが進むにしたがって開発メンバーのリソース確保が課題となっておりました。

ASTINAの開発支援サービスに決めた理由と、採用時に重視したポイントを教えてください。

試作を計画していたプロダクトは性質上、数値的なスペックを追うよりも感性的な価値を高める方向に推進したかったので、官能評価の内容をすぐさまフィードバックしてソフト/ハードに反映できるよう、密な連携体制が持てることを重視していました。

また、無線通信を最小限の遅延で行うことが求められるデバイスでしたので、ASTINAさんはIoT機器の開発事例が多かったことも安心材料でした。

プロジェクト推進におけるASTINAへの評価

プロジェクトについて語る藤井様
プロジェクト推進の中で、ASTINAについて最も印象に残った点は何ですか?

私はいままで社内開発しか経験がなく、開発委託は全くのはじめてでした。そのため発注サイドとしては至らない点が多かったと思いますが、案件の推進に必要な情報のやりとりやソフト仕様の取りまとめまで非常に丁寧に寄り添ってご対応いただけたためスムーズに成果物をあげていただくことができました。

プロジェクト開始時に不安だった点と、その不安がどのように解消されたかを教えてください。

社内開発の案件と比べてコミュニケーションコストがかかってしまうのではないかと思っておりましたが、オンラインでのミーティングも頻繁にさせていただき、進捗状況の管理もファイル共有やメールなどで都度報告いただけたおかげで少ない工数でプロジェクトマネジメントができました。

ASTINAの担当者の対応で印象に残っていることはありますか?

プロトタイプの作成に関しては、重量・サイズや通信性能の要求が決まりきった中での開発委託でしたが、実績の豊富なエンジニア様にご対応いただいたおかげで適切なモジュール構成で必要な仕様が実現できました。
後に続いた量産機の設計でも流用できた部分が多く、プロトタイプの完成度が高かったです。

プロジェクトの成果や今後の展望

カシオ計算機(株)、次世代のモノづくりの要である 羽村技術センター
ASTINAの開発支援を受けることでどのような効果が得られましたか?

最小限の社内リソースでプロトタイピングができたことでユーザーヒアリングを通じたプロダクトの仕様検討を的確に行うことができました。

今後、社内でも新規事業の案件が生まれてきますので、その際にも推進スキームの一選択肢として加えることができると思います。

プロジェクトを通じて、組織にどのような良い変化がありましたか?

先述の通り、今回のプロジェクトは社員によるボトムアップ提案を起点にしたプロジェクトです。
省リソースによるスモールスタート手法での新しい価値の提案が実現したことで社内の活性化に寄与しました。

また、通常製品とは異なる業務フローの体制構築ができたことで、今後生まれるボトムアッププロジェクトのコスト削減につながりました。

今後3-5年で実現したい目標について教えてください。

クラウドファンディングで提供した製品を一般販売できないか検討しています。

そして、この新しい価値を提供することによって、世界中のお客様に今までにない感動をお届けできるよう技術革新と商品開発に取り組んでまいります。

アスティナ

藤井様、本日は貴重なお時間をいただきを誠にありがとうございました。ASTINAもまた、お客様の革新的な製品開発の実現に向けて、技術パートナーとしてより一層の支援ができるよう努めてまいります。


新しい価値の創造に挑戦する企業様には、様々な開発フェーズで乗り越えるべき壁があります。限られた社内リソースでの開発、スピーディーなプロトタイプ開発の実現など、道のりは決して平坦ではありません。

ASTINAは、そんな挑戦者の皆様の技術パートナーとして、一つひとつの課題に真摯に向き合い、その実現に向けて共に歩んでまいります。プロトタイプ開発から量産設計まで、豊富な開発実績とノウハウを活かし、「やりたいこと」の実現をご支援いたします。

テクノロジーを活用する新規事業開発や製品開発でお困りのご担当者様は、ぜひASTINAにご相談ください。

サービスページ

貴社の新製品開発を
ぜひASTINAにおまかせください。

大小問わず不明点はなんでもご相談ください

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