事業内容
- DX推進/IoT開発事業
- AI/ROBOTICS開発事業
佐々木食品株式会社様は、昭和49年(1974年)の創業以来、魚介乾製品や海藻加工品を中心とした高品質な海産加工食品を製造・販売している企業です。
約半世紀にわたり、日本の伝統的な食文化を守りつつ、現代のニーズに応える製品づくりに取り組まれています。長年培った技術と最新設備を融合させることで、全国のお客様に高品質な食品を提供しています。
今回は、創業以来培ってきた技術と伝統を守りながら、さらなる品質向上を目指して「OKIKAE検査ボックス」を導入された代表取締役会長の佐々木英二 様に、導入の経緯や効果についてインタビューをさせていただきました。
ご回答者
佐々木食品株式会社
代表取締役会長 佐々木英二 様
インタビュー担当
株式会社ASTINA
技術部部長 林 稚人
弊社は1974年に創業、1976年に設立した水産加工業会社で、主にごまいりこ・わかめせんべいなどの製造・販売を行っています。
従業員数は約80名で、「安全・安心」を企業理念とし、全国に提供しています。
長年培った技術と最新の設備を組み合わせ、伝統的な味と安全性の両立に力を入れています。
導入前は、熟練した従業員による目視での選別作業を行っていました。作業者によって、異物を除去できない可能性があること、選別作業の品質・生産量に偏りが生じるという課題がありました。
また、人間の異物除去の能力には限界があり、従来の方法と根本的に異なる手法を探す必要があると感じていました。
OKIKAE検査ボックスの導入を決めた主な理由は、異物を高精度で検出できる画像認識技術と、食品業界の衛生基準に適合した設計です。
さらに、学習量を増やすことで半永久的に選別精度を向上させることができる点も大きな魅力です。他社製品と比較して、様々な製品・異物に対応できる柔軟性が高い点が優れていると感じました。
また、導入後のサポート体制が充実していることも決め手となりました。
導入プロセスで最も印象に残ったのは、㈱ASTINA様のエンジニアと弊社の品質管理担当者が協力して行った製品および異物の検査基準の細かな調整作業です。
また、実際に弊社にご来社いただき弊社の製品を使用してデモンストレーションをしていただいたことで、導入後のイメージができました。
導入時は、新しい技術への適応に関して若干の不安がありました。特に、ベテラン検査員の経験やノウハウをどう活かすかが課題でした。こちらも前述した、検査基準の調整作業やデモンストレーションなどを通して解消できました。
最も貢献した機能は、エアーによる自動除去機能です。
これにより、異物を検知しても生産ラインを止めることなく選別ラインを稼働させることが可能になりました。
OKIKAE検査ボックス導入後、製品の品質がさらに安定し、異物クレームが減少しました。
異物がうまく除去できないなどの課題が発生した際には、エンジニアの方がすぐに『これが原因かもしれません。◯◯を試してみてください』と具体的な原因の切り分けや改善策を提案してくださいました。そのおかげで、課題を迅速に解決することができました。
OKIKAE検査ボックスの導入を検討している企業には、現在の選別工程を詳細に分析し、目標とする品質基準を設定するのがよいと思います。
また、実際の選別対象の製品のデモンストレーションをご覧になることも非常に重要だと思います。
3-5年で、異物選別工程の異物混入率を1%未満まで、OKIKAE検査ボックスの異物除去率99%以上を目指しています。
食品の安全性・品質をさらに高めつつ、生産性を現状比15%向上させ、競争力強化を図りたいと考えています。
また、持続可能な食品生産に向けて、省エネルギーや食品ロス削減にも取り組んでいく予定です。
品質管理や検品作業の向上にご興味がありましたら、ぜひご連絡ください。
株式会社ASTINAは、AIとロボット技術を駆使して、自動化と省人化のソリューションを提供しています。生産性や品質に関する課題に対して、専門知識をもとに最適な提案を行います。どんなお悩みでもお気軽にご相談ください。